成虫(親虫)の越冬方法
*クワガタハウスヴァージョン

元気に活動していた虫達はある程度気温が下がってきた頃に越冬の準備(越冬を始める)に入ります。

越冬ってどう行えば良いのか?疑問に思う方もいるのではないか?と思いますが

そんなに難しく考えなくても大丈夫です。

方法としては飼育ケースごと(産卵セットケースそのまま)と個別越冬の2種類です。

2種類と言っても産卵セット中のケースそのままは、正にそのまま越冬を行います。

*産卵木は取り除いてもOKです。

個別越冬とは、幼虫が羽化していて親虫以外に手元にクワガタがいるときに行う方法です。

2種類の越冬についてお話したいと思います。



まず、越冬は何時?行えばよいか?

クワガタの種類により若干の差はありますが、平均気温が20℃を下回る日が数日間続いた場合で

数日間(2週間前後)成虫の姿を見なくなった!この時が越冬を考える時、または

これが越冬の始まりと考えて良いと思います。(虫のほうから活動を休止します)

上記はタウルスヒラタ♀ですが、夜は開閉式の窓を開けていて22℃前後ですが♀はまだ活動しています。

このようにケース内を動いている、餌を食べている等の状況が確認出来れば、まだ越冬はしていないと

いう事になります。

クワガタの種類によっても違いはありますが、オオクワガタは温度変化に敏感(活動休止に入る)に思えます。

逆にコクワガタ、ヒラタクワガタはオオクワガタに比べると若干ですが鈍感(長く活動する)に思えます。

時期的な事ですが、

オオクワガタで 9月頃まで。

ヒラタクワガタで 10月〜11月上旬(気温による)

上記ぐらいまで活動をしているように思います。(飼育経験による)

但し、低温飼育種(ミヤマクワガタ、アカアシ等)については20℃を若干下回っても活動をしていますので

上記の限りではありません。

また、活動をしている=必ず産卵する(幼虫が取れる)ではありませんのでご了承下さい。



越冬方法ですが下記のような感じで行っています。

ちょっと隠れている虫が見えていますが飼育ケースごとこのまま越冬を行います。

写真より餌を取り除き(腐敗防止の為、餌台はそのまま)、産卵木も取り除きます。(取り除かなくてもOKです)

産卵木を取り除くことによりマット表面に転倒防止用の樹皮等を置き隠れる処を作ってあげます。

*取り除いた産卵木は早めに割り出し(幼虫取り出し)を行うようにして下さい。

あとは乾燥に注意しながら霧吹きなどで加水してあげ、越冬を行います。

活動開始時期ですが、概ね5、6月〜と思います。(気温上昇により若干変化有)



個別越冬ですが飼育ケース小、プリンカップなどにマット、オガ屑などを入れ

出来る限り成虫が潜れる(隠れる)場所を作ってあげ、こちらも乾燥に注意しながら越冬を行います。

上記はケース小です、トカラノコギリが写っていますが餌のゼリーを取り除けば越冬するには十分です。

室内での飼育なので乾燥に注意するだけで概ね大丈夫と考えます。(自然界の方が寒さに厳しい為)

室内で暖房等により気温があまり下がらないようでしたら、餌(ゼリー)等は入れて置いてもOKです。

こちらも転倒防止用の足場を必ず置いて下さい。




越冬時の注意点は下記の通りです。

1.成虫が潜れる(隠れる)場所を作ってあげる。

2.転倒防止用の樹皮等を忘れずに!

3.乾燥には十分注意する。

*乾燥した場所でひっくり返ったままの状態が3日以上続くと成虫は☆になってしまいます。



上記がクワガタハウスで行っている越冬の準備(方法)です。

難しく考える事はありません、虫達が(自分達で)越冬を始めます。

あとはその越冬を手助けするだけで大丈夫です。

思い出が詰まった虫達に越冬後に是非、出会って下さい。

新たな感動がここに!


上記内容はクワガタハウスにて経験を元に記載させて頂いております。

専門的に違いもあるかもしれませんがご了承下さい。



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