下記はギラファノコギリの飼育画像です

下の画像はケース底部を撮った物です。

上記はフローレス島の個体。
ケースの大きさは中、マットは専門店購入の発酵マット、産卵木も同店の物でギラファ用に選定した物を使用。
セット時期は10月末〜11月始めと思う。画像はセット後約1ヶ月半後の物になる。(2007.12月22日撮影)
底部の画像にて幼虫を1匹確認が取れると思うが、画像上のやや左に産卵された卵、それと幼虫を中心にし
七時の方向にも卵が確認できるのが解ると思うがこれ以外に4つ程、ケース横から見える場所に2つ卵があった。
現段階での飼育での感想であるがギラファは産卵木よりマットの方を産卵場所に選ぶのではないか?と思っている。
この産卵を見る限り、デシピ、ゼブラなどに良く似た産卵であると思う。この手の種は産卵木にはたいして産卵はしていない(飼育下において)
ここで何が伝えたいかと言うと産卵木は非常に重要ではあるがどうしても専門店でしか種に合う物は手に入らない。
専門店が近くにある方は良いとしても近郊にないとかペットショップしかないなど色々な面があると思うが種によりメインとなる産卵場所に
違いがあると思っている。(同じノコギリでも)ペットショプしか近くに無いという方などは堅めの産卵木を転倒防止用などで埋め込むだけで良い
のではないかと思っている。但し、産卵を少しでもさせる為、堅い中でも少しでも柔らかい物を選定し入れるようにしたい。
良い物を選び使うのは良いと思っている、何が何でも専門店の産卵木しか使えないと言う訳ではではないと思う。
仮に10個卵を産卵するとしその内7個がマット、3個が産卵木と言う内容なら7個を重要視し、3個については産卵木次第となる
産卵木は専門店しか種に合う物は手に入りにくい、どうしても10個取り出したいと言うのなら産卵木にも気を使う必要はあるが
産卵の7割を取り出し出来れば良いと思うなら何も専門店に限らなくても良いのではないか?と言う事。
臨機応変に対応し使えるのもは使えば良いのではないかと思い記載しました。

上記の他、菌糸ブロックなども有効と思う。
当方では菌糸ブロックを使用した事がない為(過去1度だけ使用)細かな事は記載しないが参考までに長所、短所を記載しておく。

菌糸ブロックの長所。
1.孵化当初より栄養価の高い物を食せる為成長が早い。
2.取り扱いが簡単。(硬い、柔らかいなど無く全ての種に適応でき、幼虫の取り出しも簡単)

菌糸ブロックの短所
1.孵化したての幼虫が菌糸に巻かれる可能性がある。
2.菌糸ブロックのみ腐敗しやすい。(管理方法による)

上記が簡単な長所と短所になると思います。また、産卵木を使用した時の長所、短所はと言うと。
産卵木の長所
1.より自然に近い形で産卵出来、産卵木を好む種には効果絶大。
2.保管が簡単。(使用前、後)

産卵木の短所。
1.種に合う物を探すのが大変。
2.雑虫などがいる可能性もある。(キマワリ、コメツキなど)

以上が簡単な説明です。

下記は産卵木の割り出しです。

2008.2.3にて産卵木の割り出しを行った。

産卵木を取り出してみてボロボロの状態、産卵木の直径の1/3は無くなっている。
産卵木を取り出したマット面には幼虫の影は無かったが相変わらずケース底面には幼虫が見え隠れしているが今回は割り出しのみを行う。
思っていた以上に産卵木がボロボロであったがなるほど!といった感じ。結論から言うと産卵木に幼虫6頭(初令〜2令)卵3個を取り出した。
これを踏まえ産卵木に産卵された個数を考えると9個、幼虫6頭中孵化して間もない幼虫3頭、1令2頭、2令1頭、マットより産卵木へ
移動したとは考えにくい為、計9個とする。

2008.2.10マットより幼虫取り出し

マットより取り出した幼虫は5頭、卵5個、計10個となる。産卵数にはマット、産卵木を比較して見ても対した違いは無い。
幼虫数は産卵木の方が1頭、卵はマットの方が多いと言う結果になった。マットに多いのは産卵木の数や大きさなど考えれば
多くなるのは理解できる。
今回の実験では「差」は無いように思える、マットから取り出した幼虫は全て1令であった(孵化後間もない幼虫も確認)。
今回実験は温度管理を行いながらの為より自然の状態ではなかった事もあるかもしれないがこの様な結果となった。
ギラファはビソンと同じような産卵形態をとるように思える。補足を入れると今回のギラファの産卵木は専門店にて選定した物を
使用した事。産卵木の数や一般的な硬めの産卵木を入れたらどうなるかは解らない。機会があれば行ってみようとは思うが・・・
今回の実験では上記のような結果がでた。
ちなみに飼育温度は約23℃±2℃湿度30%前後温室管理の為ケース内の乾燥には気を配った。

追記になるが2月23日現在ではマットより取り出した卵は全て孵化した。
産卵木より取り出した卵は取り出し時既に変色していたので駄目と思ってはいたがやはり孵化は出来なかった。
この段階で幼虫数トータル16頭、まだ親虫が健在の為別ケースにてセットしているがケース底部に卵を2個確認している。
産卵木は上記の割り出し時に残った物をを入れてある(ちょっと細くなったけど)転倒防止用の思いで入れた。
これによりかなりの頭数が取れるのではないか?と思う。


これをご覧になった方がどのように思うかは別とし、自分の状況にあった飼育方法を見つける事ができ、少しでも参考になれば幸いです。

今回はギラファを記載したがギラファに限らず上記のセット内容でノコギリ、フタマタなど飼育は可能。
但しセット時期により温度管理は必要となる。

<下記幼虫飼育です>

幼虫飼育は取り出し当初プリンカップに菌糸カスを入れ飼育にあたる。
♂の幼虫はフローレス産と言うこともある為最終的に大きい容器に入れる必要がある。
この為初めから大きい容器に入れるのでは何かとコストも掛かる為プリンカップ飼育を行う。
菌糸カスを捨ててしまう方もいると思うが意外とこのカスが使える。
取り出し時♂♀の判断がつかない幼虫や費用削減などの目的には良いと思う。
ある程度大きくなり♂♀の判別がつくようになったら専用の容器に移し替え飼育を行う。


上記が飼育中の一部の画像であるが画像左はプリンカップにて飼育中かなり大きくなった(♂)為ガラス瓶に菌糸カスを詰めた物だが
かなり大きくなっている為そろそろ最終的に大きい容器にて飼育を行う予定。

フローレスギラファであるがあえて菌糸瓶飼育を行ってどれだけのサイズが羽化するか実験してみる事にした。

上記画像左は菌糸ブロックを購入し画像右が粉砕し詰めた物、これでもまだ幼虫の数には容器が足りない。
空いている瓶に菌糸カスを入れ幼虫飼育をしていた為瓶が無くなってしまった・・・・。
全部で1.4L容器7個、1.2L容器3個、0.8L容器3個、0.5L容器1個を詰めるのに約6時間も掛かってしまった。
購入時コストを考えて安くなる方を選んだ結果、とんでもなく手間が掛かった。腕、腰が痛く腕が疲労で上がらなくなった。
次回はブロックではなく菌糸瓶(発酵マット)を購入する事を決意した。(40歳手前の体にはちと負担が大きい)
ブロックではなく発酵マットにすれば粉砕の手間がなくなるので体の負担はそんなに無いと思うが今回は疲れた。
頃合をみて幼虫を入れ飼育を行うとする。


<菌糸瓶飼育品>


上記個体は♀52.0mm、♂100mmの物、これが最大値であった。
♀41.0、44.0、46.0、47.0×2、48.0×2、49.0mm
♂50.0mm、80.0、90.0、91.0mm、92.5mm、100.0mm、105.0mm(羽化不全)であった。
私がこの世界にて尊敬する方の著書(現在お世話になっているショップのオーナー)
にてちょっと確認して見たら♀は53.0mmとなっているので52.0mmは満足と言ったところか。
但し数年前の著書の為現在ではサイズはUPしているかもしれないが・・・

<発酵マット飼育品>
現在の所、♂79.0mm、83.0、89.0mm、♀41.5、42.0、45.0、47.0mmが羽化している。

最終更新日
2009.3.1

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