マットよりの幼虫取り出し
*産卵木埋め込み有、産卵木、マット両方より取り出しヴァージョン

親虫をセット後、1〜2ヶ月ほど経つとケース底部に幼虫の姿が見えるようになります。




上記のように幼虫が見えるようになったら幼虫を取り出す準備を行います。
用意する物は、幼虫の餌となる物を用意(菌糸瓶、発酵マット瓶など)

ケースより親虫を取り出して置き、取り出し後2週間程経ってからの方が良いです。
*親虫取り出し直後は卵の発見もある事が予想出来ますので取り出し時は注意が必要です。



始めに産卵木の確認(割り出し)を行います。

上記産卵木はかなりボロボロですが形がある状態のものもあります。
少しづつ丁寧に確認を行うようにして下さい。



産卵木を丁寧に割っていくと

幼虫が出てきます(出てくる場合があります)
この場合は速やかに、菌糸瓶、発酵マット瓶へ入れ幼虫飼育へ!



左は発酵マット、右は菌糸瓶、好みの飼育方法を選んで幼虫を入れます。


次はマットより幼虫を取り出しましょう。

室内(屋外も可)で行う場合は新聞紙などを数枚敷きケースを逆さまにして
ケース上部(幼虫が見えている部分)を軽く叩き内部のマットを新聞紙の上に落とします。
*ケースが割れるような強い力で叩かないように。
新聞紙の下にビニールなど敷いておくと湿らなくて便利です。

今回はケースをひっくり返し幼虫取り出しの手順を紹介致しますが
ケース内のマットを徐々に取り除いて幼虫を取り出す方法もあります。
やり易い方法を選んで行って頂いてよいと思います。

マットがケースより取り除けたら丁寧に少しずつ
マットを砕いていき幼虫の確認を行います。

見えている幼虫を先にマット、菌糸瓶へ入れ保管をしましょう。
その後、マットを少しずつ手に取り砕いて幼虫の有無を確認しましょう。
*卵も出てくる可能性もありますので注意しながら行って下さい。



余り力を要れずにマットを砕くようにしましょう。
幼虫を傷付けないように注意です。



全て取り出した幼虫はマット飼育、菌糸瓶飼育、材飼育の好きな
飼育方法で幼虫飼育を行って下さい。

上記はタウルスヒラタの取り出し風景ですが上記セットにて産卵木、マット
双方の幼虫比率は5(産卵木)対5(マット)でした。
種により、材が多い、マットが多いなど条件にても多少違いは
ありますが違いがでる場合が多いです。
マットより幼虫を取れるようなセットの場合は取れすぎには注意です。

ちなみにミヤマクワガタの場合、幼虫比率は当方セットで
産卵木3、マット7でした。(3対7)


上記が簡単でありますがマットより幼虫取り出しになります。
幼虫を入れた物は日光の当たらない場所(温室、室内の気温の安定した場所)に保管し
菌糸瓶、発酵マット共に、約3ヶ月毎に餌交換が必要になります。
餌交換は保管している温度、幼虫の育ち具合等により変化致します。
蓋の部分に幼虫を入れた日時、交換回数、♂♀など情報の記載を行うと交換時に便利です。
上記は当方での幼虫取り出し方を記載したもので、色々な方法が存在いたします。
上記方法が全てではありませんので、ご了承下さい。




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