低温飼育種の宿命



ご存知と思いますが低温飼育種とは何か?それは字そのまま・・・
これから飼育を行いたいと検討している方へアドバイスを!

クワガタハウスにて行なった飼育を紹介させて頂きます。
これは集団飼育を行ったミヤマクワガタの写真を紹介致します。
低温飼育種と言われるミヤマ、アカシなど飼育下の温度が高温になると
死亡に繋がる1例です。蛹にはなりますが、蛹から羽化時に死亡率が上がり
全滅と言う大変な事態になったものです。






ご覧頂ける通り羽化している個体と蛹の状態の物がご覧頂けると思います。
ミヤマなど低温飼育種に於いて最大の敵は成虫の寿命と飼育温度です。
上記飼育温度は29℃前後。

幼虫を捕る事はさほど難しくは無く飼育温度に注意すればかなりの頭数が捕れます。



幼虫飼育では理想といわれる飼育温度は23℃前後、25℃を超える場合は注意が必要です。
25℃以上30℃以下では上記写真の様な事が起きる可能性が高くなります。
この場合は幼虫飼育瓶(容器)を冷やす必要があります。
色々方法はありますが、手っ取り早いのはエアコン管理です。

飼育容器を水の入った別容器(大きな物)に入れ氷などを入れて冷やす事もOKです。
但しこの場合は飼育容器の転倒などで幼虫が溺れないようにする事が大切です。
*溺死には注意です・・・



当方では色々な条件にて幼虫飼育を行って来ました。
(冷風気、別室からの冷房を扇風機で送る、水対策)
どちらも良い結果は出なく、やはりエアコンが一番良いです。

失敗は勉強になりますがミヤマなどオオクワに比べ飼育期間が長くなります。
失敗をすると次のアクションも遅くなり、結果も更に後になります。

大好きな昆虫を大切にしたい・・・
上記の内容が少しでも皆様の飼育の糧になれば幸いです。







2018.7.16  低温飼育種の宿命 UP

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